小学生のための長期自然体験活動情報

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太陽や月に関する観天望気
古くから天気を予想することは漁師・農民・商人など多くの人々にとって重要なものであり、世界各地で観天望気を用いて天気を予想してきた。世界中で広く浸透しているものとしては次のようなものがある。
■「夕焼けの次の日は晴れ」 --地球上の多くの場所では、天気が西から東へ移動するため
■「「太陽や月に輪(暈)がかかると雨か曇り」 --温暖前線の接近に伴う巻層雲のため


生物に関する観天望気
また、日本では古来から鳥や虫などの状態から予想する観天望気も伝わる。
■「ハチが低く飛ぶと雷雨」 --湿度が高いと、昆虫が低く飛ぶとされる
■「ツバメが低く飛ぶと雨」 --湿度が高いと、えさとなる昆虫が低く飛ぶためと説明される
■「カエルが鳴くと雨」
■「ネコが顔を洗うと雨」 --湿度が高い時、顔や髭に水滴がつき易くなる。それを猫がを拭う為とされる
■「ミミズ」が地上に這い出したら大雨
■「ヤマバト」が鳴くと雨になる
■「クモ」が糸を張ると明日は天気が良い


雲に関する観天望気
なお、気象学的に考えてもっとも信用性があるのは、雲を使った予想である。
■「うろこ雲(巻積雲)は天気変化の兆候」
■「おぼろ雲(高層雲)は雨の前ぶれ」 --温暖前線の接近によって高層雲が現れるため
■「夏の朝曇りは晴れ」
■「山に笠雲がかかると雨や風」 --低気圧や前線に伴う風により、湿度の高い空気が山の斜面を上って水蒸気が凝縮するため
■「上り雲(北に向かう雲)は雨、下り雲(南に向かう雲)は晴れ」 --低気圧の前面は南寄り、後面は北寄りの風となるため
飛行機雲に限っては自然に発生するものではないが、水蒸気の関係から科学的根拠が見られる。
■「飛行機雲がすぐに消えると晴れ」 --上空の湿度が低いため
■「飛行機雲が広がると悪天の前兆」


その他の観天望気
他に、虹などの気象現象を利用したものから、煙など人工的な現象をも対象とするものがある。
■「朝虹は雨、夕虹は晴れ」
■「朝焼けは雨」
■「星が瞬くと風強し」 --強風下では、大気のゆらぎが強くなる
■「煙が立つか東にたなびけば晴れ、西にたなびくと雨」 --低気圧接近時は、東寄りの風が多いため
■「(鐘の)音が遠くまで響けば雨・嵐」 --前線などで上空に暖かい空気が入ると、音波の伝播方向に影響を与えるため
■「リウマチが痛むと雨」 --気圧に結びつけた説明がされることもある
■「茶碗のご飯粒がきれいに取れると雨」 --湿度が高いためとされる


長期予報に関するもの
昔から長期予報は人々の関心事であったが、正確性については不明確なものが多い。
■「カマキリの巣が高いところに作られると雪が多い」
■「ハチの巣が低いところに作られると台風が多い」

Wiki【観天望気】より


二十四節気と雑節
 観天望気のようにその時、その場の予想だけでなく、伝統的に語り継がれてきた季節の節目をあらわすものがいくつかあります。各季節の気象や現象をうまく捉えており、昔の暦として農作業の目安として重宝されてきました。
3月5日頃 啓蟄(けいちつ) 冬眠していた虫が外に出る
3月21日頃 春分(しゅんぶん) 昼夜の長さがほぼ等しくなる
4月5日頃 清明(せいめい) 天地がすがすがしく明るい空気に満ちる
4月20日頃 穀雨(こくう) 穀物の芽を出させる雨が降る
5月6日頃 立夏(りっか) 暦の上での夏の始まり
5月21日頃 小満(しょうまん) 草木が茂って天地に満ち始める
6月6日頃 芒種(ぼうしゅ) 稲や麦など、芒を持つ穀物の種をまく
6月22日頃 夏至(げし) 昼が最も長くなる
7月7日頃 小暑(しょうしょ) 本格的な夏の始まり
7月23日頃 大暑(たいしょ) 1年で最も暑くなる日
8月8日頃 立秋(りっしゅう) 暦の上での秋の始まり
8月23日頃 処暑(しょしょ) 暑さが止む
9月8日頃 白露(はくろ) 草花に露が凝って白く見える
9月23日頃 秋分(しゅうぶん) 昼夜の長さがほぼ等しくなる
10月8日頃 寒露(かんろ) 朝露が一段と冷たくなり、秋が深まる
10月23日頃 霜降(そうこう) 露が霜となって降りる
11月7日頃 立冬(りっとう) 暦の上での冬の始まり
11月22日頃 小雪(しょうせつ) 朝夕が冷え込み、山で冠雪、初雪がある
12月7日頃 大雪(たいせつ) 本格的な冬の到来。平地でも雪
12月22日頃 冬至(とうじ) 夜が一番長くなる日
1月5日頃 小寒(しょうかん) 「寒の入り」寒さ厳しくなる
1月20日頃 大寒(だいかん) 1年で最も寒くなる日
2月4日頃 立春(りっしゅん) 暦の上での春の始まり
2月19日頃 雨水(うすい) 雪が雨に変わり、氷が融け出す

雲の種類(10種雲形)
私たちが普段見る雲は10種類ぐらいで、発生高度と形によって分類されています。

発生高度による区分 名称 別名 記号
上層雲 5000m以上 巻雲 すじ雲 Ci
巻積雲 うろこ雲、いわし雲、さば雲 Cc
巻層雲 うす雲 Cs
中層雲 2000m

7000m
高積雲 ひつじ雲、むら雲、まだら雲 Ac
高層雲 おぼろ雲 As
乱層雲 雨雲 Ns
下層雲 地表付近

2000m
層雲 霧雲 St
層積雲 くもり雲、うね雲 Sc
積雲 わた雲 Cu
積乱雲 入道雲、雷雲 Cb







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